次亜塩素酸水は、一定の割合で有効塩素が含まれる酸性電解水です。厚生労働省は、次亜塩素酸水の定義について、有効塩素濃度10~80ppm(1ppm=100万分の1%)の範囲と定義しています。最大有効塩素濃度の場合も、次亜塩素酸水に含まれる塩素の割合は10万分の8%とごくわずかであり、人体への影響はほとんどないと考えられています。
また、次亜塩素酸水の酸性度は、製品によって異なるものの、一般的に家庭で除菌・抗菌剤として使われているのは、pH5.0~6.5と酸性度の低い弱酸性次亜塩素酸水です。このため、規定の濃度であれば、皮膚に触れても悪影響はほとんどないとされています。
次亜塩素酸水 | |
有効塩素濃度 | pH |
10〜80ppm | 5.0〜6.5 |
次亜塩素酸水は、「残留性が極めて少ない」「人体への影響がほとんどない」などの理由から食品添加物としても幅広く使われているのです。
また、食品加工工場だけでなく、医療機関、福祉施設、衛生施設など、高い安全性が求められる場所において、業界を問わず広く愛用されています。
次亜塩素酸水の使用用途 |
一般家庭 室内における空間殺菌、手の除菌、生ごみやトイレの除菌・消臭、衣類の除菌・消臭 |
飲食店 調理場・調理器具等の除菌・消臭、調理に人・スタッフの手指の除菌、客席などの店内設備の除菌・消臭 |
病院施設 医療器具等の洗浄・除菌・消毒、室内の空間殺菌、院内感染の予防 |
食品工場 工場内の浮遊菌や落下菌の除菌、食材の除菌・消臭 |
ごみ処理施設 職場の消臭、衛生管理、ごみから発生する悪臭の消臭 |
ペットショップ 器具等の除菌・消臭、ゲージ等の除菌・消臭 |